インターモーダルとITS(No.6)
データモデルとオブジェクト指向2


○吉開 ASN.1というのが、そういうものなんですよね。ただ、それだけでは実際は物に落ちなくて、やっぱりそこにはアーキテクチャで規定されたサービスごとのシステム要求条件を実現する為にいろいろ追加されるものが出てきて、それを決めないと本当は物はできないんですよね。
 単体の、例えばこのグラスみたいなものをつくることはできます。でも、僕なんか通信屋だから、結局どんなルールでその2つをつなぐんですかというのが決まらないと意味がなくて、このノードとリンクの規定を全部決めて初めてモデルになるんだけど、今のお話だと、何かリンクの話はどこか別のところで決めているようなお話でしたね。
 
○中村 ここの要素はこれを引っ張ってくるというのは、幾つか見えてはいるんですよね。だけど僕なんか見ても、これに比べて概念としてつながっているイメージは余りない。例えば、パッセンジャーインフォメーションという枠があるんですよ。パッセンジャーインフォメーションの中にずらっとあって、その中に「運賃」というのがある。それを、今度はフェアコレクションというのがあって、運賃収受のためのいろいろな方法がざっと出ている。それの「この番号のところがここに入るよ」というのは、個別には書いてはあるんですよね。だけど、じゃ運賃……、僕らここが公共交通のことを考えているんですけれども、運賃体系と利用者の提供との間はどういう概念なんだというもう一個上のコンセプトの説明はなくて、要素としての情報の中の、区間制の運賃だったらここのところをとってこい、それは書いてあるんですよね。
 
○吉開 ええ、わかりますよ。だから、上のところは多分、作業過程でもう落としているんですね。最初そっちから始めるはずなんですよ。
 
○赤羽委員長 でも、それが始めから存在しなかったという可能性もありませんか? 現実をただ単に積み上げたということです。
 
○吉開 それはあります。上の階層が何もないんですか。
 
○中村 私の見える範囲には。(笑)
 
○赤羽委員長 もしかしたら、単なる積み上げかもしれない
 
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