座談会 インターモーダルとITS(No.24)
デジタルデバイド


○羽藤 去年僕はずっと海外に滞在していましたけど、やっぱりiモードとか使ってる日本人は客観的にスゴイと思います。海外のメディアで日本のiモードとか紹介されるときは、渋谷のモアイの前で二十歳前後の若造が10人ぐらい座って、みんなで一心不乱に携帯をいじってる写真が出るんですよ。それは不気味だけど、やっぱ日本はすごいマーケットだと思います。

○赤羽委員長 それ、ヤラセじゃなくて?

○羽藤 ヤラセじゃないと思いますよ。

○中村 誰でも撮れますよ、そんな写真。

○羽藤 みんなひっきりなしに携帯をいじってます。交通情報に関して日本にすごいマーケットがあるというのは、混雑があるからということだと思いますけれども、やっぱり情報に対する感度というのは、日本はすごいと思います。

○赤羽委員長 でも私は、こうやって文字を打ち込んでいるのには馴染めない。

○吉開 ここにいる人は多分みんなだめなんですよ。厚底サンダルに顔グロのお嬢さんたちがほとんどであって、そこもまた一つの問題なんですよ。情報発信すると言ったけど、そういうお嬢さんたちはできるけども、例えば中年のおじさんたちが片手でピコピコiモードやっているなんていうのは……

○羽藤 デジタル・デバイドですね。

○吉開 そうそう、デジタル・デバイド。それをどうしますかということで、これは多分どこのマーケットでも問題になるはずですよね。日本人の器用さは確かにあるんで、もう少ししたら、我々が使えるようなインターフェースがiモードでも育てばいいんですけどね。

○羽藤 やっぱり前の世代が滅びるまではだめだと思いますよ。使えない人が世代的になくなったときに、多分新しい世界が生まれるんですよ。そのためのインフラづくりかもしれない。それぐらい長い変革かもしれないですね。やっぱり自分の生まれてきた世代を引きずりながら変化は進んでいくんだと思います。
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