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TOE資格試験 受験の手引き ―受験準備編― |
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1.はじめに
TOE試験に関しては,過去の試験問題を公開していないため,受験のためにどのような準備をすればよいか判りにくいと言う声が,交通工学研究会に寄せられ ました.そこで資格委員会ではこのような声に応えるために,「TOE資格試験 受験の手引き ―受験準備編―」を作成しました.この手引きを参考 に,TOE試験に備えてください.
TOE試験は,交通技術に関する実務上必要な知識と問題解決能力を有している事を確認するためのA類題試験と,企画およびマネジメント能力を有している事を確認するためのB類題試験の2種類の試験から構成されます.
A類題試験では,関係専門用語や概念に関する記述問題および簡易な計算を伴う分析問題が10問出題され、各々250字程度で記述します。「道路交通技術必携 2018」を構成する6編から,それぞれの編に関連する問題が,1〜2問出題されます.ただし,関連はしていても,「道路交通技術必携 2018」に記述されていない内容に関する問題が出題されることもあります.
B類題試験では,出題された4問の課題の中から2問を選択して,1600字以内で論述します.「道路交通技術必携 2018」を構成する6編から,関連する問題が偏り無く出題されますので,ご自分の得意な分野を集中的に勉強されることをお勧めします.ただし,論述式の B類題では,「道路交通技術必携 2018」を越えた内容に関する問題も出題されますので,「交通工学ハンドブック」 等の書籍にも目を通しておくことをお勧めします.また,時宜にかなう問題(例えば,道路構造令の改正直後には,それに関連した問題)も,出題されることが あります.「1600字以内」はあくまでも目安であり,ポイントを押さえた論理的かつ必要十分な解答であれば,文字数に関わらず得点が与えられます.
A類題試験とB類題試験を併せて3時間30分(210分)です.A類題は1問につき15分,B類題は1問につき30分で解くことを想定して,出題しています.
A類題とB類題のそれぞれに合格最低点が設定されます.TOE資格試験に合格するためには,A類題とB類題の2つとも,合格最低点以上の得点が必要となります.それぞれの合格最低点は,概ね5割程度になります.
TOEに出題され得る典型的な問題を,「道路交通技術必携 2018」の各編に関連する問題からA類題は2問ずつ,B類題は1問ずつ,解答例や解答のポイントも併せて示します.(注:実際のTOE試験では出題される問題数は,A類題は10問,B類題は4問です.)