交通シミュレーション委員会第3部会第2回議事録

日 時:平成14年1月22日13:30
場 所:尚友会館 8階尚友倶楽部1号会議室
出席者: 大口 敬〔東京都立大学〕
(敬称略)江守 昌弘〔(株)建設技術研究所〕
    山下 欣也〔(株)地域・交通計画研究所〕
    西宮 良一〔(財)運輸政策研究機構〕
    高橋 勝美〔(財)計量計画研究所〕
    毛利 雄一〔(財)計量計画研究所〕
    鈴木 宏典〔(財)日本自動車研究所〕
    門司 隆明〔パシフィックコンサルタンツ(株)〕
    児玉 和彦〔警視庁交通部〕
    桶屋 眞士〔飛島建設(株)技術研究所〕
    竹平 誠治〔(株)オリエンタルコンサルタンツ〕

委員会資料:第一回議事録
      「交通シミュレータの比較結果」(西宮委員より提供)
      シミュレーションモデル適用事例シート(各委員持ち寄り)

第2回議事項目
@ 「交通シミュレータの比較結果」について
A シミュレーションモデル適用事例について
B その他

1.「交通シミュレータの比較結果」について(●委員長○委員)
○「交通シミュレータ比較調査結果」は、@各シミュレータのチューニング、A使用するODの作成、B感度分析の実施、評価の手順で、同一条件でシミュレータを評価したものである。
○必要なパラメータについては、シミュレータ毎に違うため、データの標準化の課題の一つと考えられる。
○「使い勝手」の評価は、操作性の定性的評価を行ったものであり、同一のネットワークでの相対的評価は実施していない。

2.シミュレーションモデル適用事例について
●今回の適用事例シートでは、経路選択を必要とする事例が少ないが、これはニーズが低いということか、シミュレーションの技術的な問題なのか。
○要望はあるが、OD作成やValidationの過程に課題がある。
○大規模ネットワークへの適用については、要請があっても課題が多いのが現状である。今後は、シミュレーション技術の向上と標準的なデータセットの整備が重要であると考えられる。

●現実に入手可能なOD交通量の時間単位を議論するだけでなく、例えばValidationにおける評価の最小時間単位や評価方法の観点から、必要とされるOD交通量の時間単位についても検討する必要があるだろう.
●データセットについては、発着ゾーンを個別にするか近隣のものをグループ化するか、一般道と高速道路などの切り口も必要ではないか。
●委員会としてやれることには限りがある。実作業を誰がやるかは別問題として、あるべき姿を整理してはどうか。

○道路交通情報の公開については、基本的には公開していく方向で検討しているが、不特定多数の人に全ての情報を公開していくわけではない。
●情報を公開する場合には、エラーの可能性があることや精度の確認方法、調査時の状況などのエクスキューズを加えるべきではないか。
また、情報公開にあたっては、手間がかかる方法は避けるべきである。

●シミュレーションにおいては、評価の対象とする施策を正確に表現できているかが重要となるのではないか。

3.その他
 第3回の内容について 
●Validation用に公開するデータセットに対する要望などを持ち寄り、議論する。
 今後は、それをもとにして第3部会としての方向を決める。
 次回日程 
●次回開催日については、以下の候補日のうち参加可能な委員がもっとも多い日時とする。
第1候補:2/28(木) 13:30〜16:00/第2候補:2/28(木) 15:30〜18:00
第3候補:2/22(金) 13:30〜16:00/第4候補:2/22(金) 15:30〜18:00