by Eizo Hideshima Date: Mon, 05 Apr 1999 09:22:37
秀島@名古屋工業大学です
土日に満開の桜を見物しているうちに話がずいぶん進んでいました。
>赤松さんご指摘のように議論の仕分けをすることで盛り上がりそうな
>話題かと考えます。
話は多岐に分かれていきそうです。
重複しますが、自分としては以下の4つに分けて考えたいと思います。
(1)まず理想的には、利用者にとって情報が与えられない場合に行
動の選択肢となる複数の事象に対する期待効用と同等の効用を確実に
可能とするような(情報提供)事業への支払い意思額(オプション価
格)で情報提供事業の効果は示せる。しかしリスク回避的な効用関数
等の前提がひっかかる。
(2)次に(1)が片づいても、赤松さんが指摘された事態によって
ネットワークにおいては(一部の)利用者の支払い意思額が情報を提
供しない場合(あるいは独力で仕入れる場合)のコストを下回る場合
もある。情報提供事業の価値ではなく、情報の価値を評価しなければ
ならない。
(3)そして実際の情報提供装置は上述のような確実性をもたらすも
のにはなっていないので、装置の精度を上げるにはどうすればいいの
かという問題がある。
ところで羽藤さんの◆どんな場所で、どんなところで、どんな情報が
価値を持ちうるか、に対してドライバーの立場になって、、、
東京、大阪の高速を走ると道路網の電光掲示板がありますが、外来者
にはとても運転しながら即座に頭の中で処理できるものではない。常
用者であれば、昨日とは違う事態・区間を瞬時に見つけて役立てるで
しょう。外来者と常用者には知識の差があってそれぞれに価値を認め
る情報が違います。
脱線しますが、名古屋の基幹バスレーン、直進矢印信号、京都でいえ
ば市内に東から入るとき通る九条山の中央線変移など、常用者には効
率的だが外来者にはわかりにくいシステムについてももっと適切な情
報の与え方というものがありそうです。(手前で現場をイメージさせ
るCGをカーナビでオプション表示するなど)
というわけで
(4)利用者が情報をどう理解・学習するのか、さらに管理者は利用
者にどう理解・学習してもらいたいのかまで考える必要がありそうで
す。常用者は今日と平均の所要時間の差異だけで十分だが、新参者は
加えて変動、道路条件、今日の特異事項?に関するデータも欲しい。
また管理者は外来者に常用者以上の多くの情報を与え、適切に行動し
てもらうことが、道路システム全体の効率改善につながると判断する
場面もあるかもしれない。
羽藤さん>せん。専ら交通情報が売れるのか否かということに第一の
羽藤さん>興味があります。
交通情報会社は成り立つのでしょうか、おもしろそうです。
情報の独占を認めるならば、管理者自身がやった方がよさそう。その
場合いままでなかった情報提供料の徴収には抵抗があるかもしれない。
スポンサーが広告を出すというのもあり得る。
他方、複数社が競争できるようにと管理者が一次情報を公開すると、
会社が競争していく上ではその情報をいかに加工して差別化するかと
いう問題があるかもしれない。
(提供情報が素朴だったら)契約者だけに情報を提供しても、私はせ
こいので契約者を見つけてその後ろにくっついてフリーライドします。
続きはまたにします(いつまでも入り込めなくなるので)。