by Hirokazu AKAHANE Date: Mon, 12 Apr 1999 14:36:12
赤羽@委員長です.
議論はどんどん先に進んでいますが,「チョット待った〜ッ!」mailを発信しま す.大家さん,いいですよね!?
実は,森川さんが Tue, 30 Mar 1999 20:23:42付けmail で紹介しているVICS使用体験記を見て,「私はもっとひどい目にあった!?」と,叫びたい思いでいたのです.
あれは1997年の6月か7月頃だったでしょうか,私の職場がある千葉県習志 野市から都心方面に車で向かおうとした時のことです.京葉道路に花輪ICから乗って首都高速7号線経由で行こうか,東関東自動車道に湾岸習志野ICから乗って首都高速 湾岸線経由にしようか迷っていたのですが,折しも当日は京葉道路の花輪ICより少し都心寄りの区間の集中工事の初日に当たっていました.
VICS対応ナビを積んでいなければ,素直に京葉道路を避けていたのでしょうが ….わがナビは,何故か京葉道路経由のルートを推奨してきました.きっと,花輪ICのすぐ下流で工事区間が終わっていて,その後はスイスイなんだろうと楽観的に解釈したのが,悪夢の始まりでした.
花輪ICから16:30ごろ入り,約5km先の原木ICにたどり着いたのは,3時間後の19:30分頃でした.途中の船橋本線料金所で200円を徴収され,怒りの炎に油を注がれたような心境で,原木ICで降りたのでした.
ことの真相は,こうだったのです.京葉道路は集中工事のためにいわば「メチャ 混み状態」で,それを避けた交通が回って来ていた平行する東関道ルートも,かなり渋滞していたのです.ところが,京葉道路は当時,FM多重経由も含めてVICS情報の提 供対象外路線だったのです.
その結果,我がカーナビは東関道はかなり混み,京葉道路は何も情報が入ってき ていないから平常時の速度で走れるものと想定して,推奨経路を計算したわけです.そうなれば,京葉道路ルートが時間的に最短という答えが出ることは言うまでもありません.
私のようにVICS対応カーナビを盲信していた人が他にもいて,ブラックホールに 吸い込まれて行くように,「メチャ混み」の京葉道路に流れ込んでいたのかもしれません.
問題は,交通状況を車両感知器やビーコンを介して収集・提供することを前提とする限り,このような現象はいつでもどこでも起こり得ることです.言い換えれば,経路推奨の対象となるような路線すべてに車両感知器あるいはビーコンを設置し終えないと,VICSは完結しないことになってしまっているのではないでしょうか?
全国の道という道に,それこそ交通信号機と同じレベルの密度で,それもすべて VICS センターに間接的にでも接続された車両感知器やビーコンを林立させることが,果たしてコスト面で引き合うのでしょうか?それとも,これに代わる技術的選択肢は 存在するのでしょうか?(FM多重だけでは,情報提供することはできますが,情報 収集はできません.)
以上