by Akahane Date: Mon, 12 Apr 1999 14:38:19
赤羽@委員長です.
自宅で風呂上がりに書いています.森川さんお薦めのごとく,職場より自宅の方が皆
さんの見解をじっくり吟味できそうです.
私も混雑情報単体では商品価値はないと思っています.それは,交通あるいは移動自
体は多くの場合には目的ではなく,他の目的を達成するために派生しているにすぎな
いからです.したがって,混雑情報の価値は,個々人の移動とリンクしている目的の
価値に依存するのでしょう.
というわけで,たとえば"おいしくて洒落たレストラン"の予約と,その近くの駐車場
の予約と,混雑情報とを加味した"最適"経路情報とがセットになって,初めて商品価
値が発生すると思っています.
ここでいう最適経路の最適化基準は,所要時間に限りません.クリスマスイブには大
渋滞にはまっても表参道を経由するのが,デートモード時には最適かもしれません.
つまり,混雑情報がすべてではなく,それに個々人が好みの情報と評価基準をセット
できるカーナビが,次(次々々々?)世代モデルの売れ線ではないかと思います.
多くの情報利用者が,このような高度なカーナビに自分の好みと目的地を入力したあ
とは,カーナビの指示通りに経路を選択するようになったとすれば,混雑情報の交通
状況に対する影響予測は,現状よりもやりやすくなるかもしれません.
多くの人が,上記のように各種の予約を実際の移動に先だって行い,かつ(かなり危
険なにおいがしますが)その予約状況を集約できれば,さらに将来の状況を把握しや
すくなる可能性もあり,ではないでしょうか?
もうひとつ,上記のような個々人の交通を含む各種行動の最適化が,(交通)システ
ム全体としては必ずしも最良とはならなくとも,構わないという考え方はないでしょ
うか?現実は,そうなっているのではないでしょうか?そして両者の乖離が許容限度
を超えないように,政策的にバランスをとっているのではないでしょうか?
書きあがったら,夜中になっていました.お休みなさい.
以上