予想

by Terry ODA Date: Mon, 12 Apr 1999 14:59:42

おせわになります.

>織田さんの発言は以下のような問題提起をしておられるのでは?

>1.シミュレーションといっても仮想の状況であって、 現実をどこまで再現できているのか疑問?
>2.現実の交通では、交通状況は均衡に達しているようなケースが多いのでは?

 シミュレーションは,基本的にそのときの目的に応じて作成されたものと考えておりますので,それ以外の現実をすべて記述するのは難しいことですね.気にしている要因を組み込めば, 適度に,意図したような結果になるのでしょう.小生も交通流シミュレーションについては,交通 信号制御アルゴリズム開発のなかで,ボチボチ使ってきました.小生がウーンと唸ったのは,池之上さん(元日大教授)のシミュレーションモデルでしょうか.もう,30年ほど前のものになります が,車線変更動機のタイプがさまざま組み込まれておりました.まぁ,今回は,シミュレーションの話は予想外でしたし,話すと長くなりますので,控えておきます.インフラサイドにおいて交通管理が難しいと思うのは,なんといっても「ドライバーの恣意的な運行」です.これらをある程度,把握できれば,よりよい(?)管制ができるでしょう.現在のところ,交通状況の把握はまだまだですし,実際のところ,交通がどのような状態にあるかどうか,神様のみが知るところです.

小生が「これまで」感じていたのは,「重大障害が無い限り,複数路線では極端な旅行時間差はなく,仮に情報提供してもハンチングも起こりにくいのではないか」ということです.ただし,この前提として,従来は,ほぼ全員が同じ情報を情報板などを通じてもらっていたということがあります.今後,光ビーコンから個別に情報を受けるドライバーが増えるようになると,ナビからの情報(たとえば動的経路誘導情報)をもっている人,そうでない人が区分けされ,さらにドライバー属性,心理的要因,トリップ目的などが錯綜し,どうなるか,予想がつきません.あくまで小生の予想ですが,ナビ受光機がいき渡るある段階においては,条件によっては,興味深い状況が出現するような気がします.

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