「通信屋と交通屋のITS四方山話 PART3」
by Akahane & Yoshikai
[交通屋]
交通屋の隣近所がが増えそうで,楽しみです.
もうひとつ質問があります.いわゆる交通情報は,もともとは車に帰属するべきものではなく,移動の主体である人,あるいは輸送される物について回るべきものと思います.そんなシームレスな情報メディアは,本当に実現可能なのでしょうか?
また,それが実現可能であっても,シームレスであるがために,あるいはそうなると交通情報に限定されたメディアでは無くなるがために,現状の交通情報専用のメディアには無い制約のようなものが出てくる可能性はないのでしょうか?
[通信屋]
本質を突いたご質問と思っています. 私が交通屋さんの議論に参加している理由も,同じ疑問を持っているからです.私の最終ターゲットは,ITSに関連する情報をシームレスに接続・処理して,適切な端末(車や,携帯など)側に渡すネットワーク・アーキテクチャを作ることです.
通信屋の立場から言いますと,何でもかんでも車に無条件で渡して,そこで判断させれば良いとの議論には賛成できかねます. 判断の主体は,車かも知れませんが,恐らくインフラ側での交通情報の収集と共に,ある程度の編集・処理が絶対必要だし,情報の優先制御や配信方法の選択なども必要となるはずです.その時に,「交通情報の意味・内容」の理解をシステム全体で実現する必要があります.
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