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■第24回交通工学研究発表会報告
1.参加状況
            日 時:平成16年11月11日(木)〜11月12日(金)
            会 場:東京都千代田区 「砂防会館別館会議室」
            発表件数:83編
2.セッション名及び座長・副座長は次のとおりである。
  (1)「運転挙動・車両挙動」 座 長:原田 昇(東京大学)
副座長:荻津 修(八千代エンジニヤリング(株))
  (2)「交通安全・交通静穏化」 座 長:齋藤 威(科学警察研究所)
副座長:柳沢吉保(長野工業高等専門学校)
  (3)「交通流 I」 座 長:秋山孝正(岐阜大学)
副座長:京極靖司(日本道路公団)
  (4)「交通流 II」 座 長:斉藤和夫(室蘭工業大学)
副座長:森 健二(科学警察研究所)
  (5)「交通情報提供」 座 長:元田良孝(岩手県立大学)
副座長:奥嶋政嗣(岐阜大学)
  (6)「交通量の推計と配分」 座 長:高山純一(金沢大学)
副座長:井料隆雅(神戸大学)
  (7)「運転者の視認と認識」 座 長:森田綽之(日本大学)
副座長:高松 諭(国土交通省都市・地域整備局)
  (8)「交通環境・シミュレーション」 座 長:萩原 享(北海道大学)
副座長:井戸昭典((株)長大)
  (9)「公共交通・駐車・物流」 座 長:河上省吾(関西大学)
副座長:椎名啓雄(警視庁)
  (10)「交通行動・意識」 座 長:小谷通泰(神戸大学)
副座長:倉内文孝(京都大学)
  (11)「交通データの取得と活用」 座 長:山中英生(徳島大学)
副座長:大塚秀樹(首都高速道路公団)
  (12)「歩行者・自転車・交通弱者」 座 長:高田邦道(日本大学)
副座長:高宮 進(国土技術政策総合研究所)
3.研究奨励賞(2編) ※○は発表者、論文番号順
  (26)「需要の確率変動を考慮した遅れ時間評価型リアルタイム交通信号制御」
浅野 美帆 (東京大学)
  堀口 良太 ((株)アイ・トランスポート・ラボ)
  桑原 雅夫 (東京大学)
研究要旨
 国内で広く使われているパターン選択方式の信号制御には、事前に設定した現示階梯以外を表示できないため、交通状況の経年変化に対応できないなど種々の問題がある。
 これらを解決するため、ITSによる車両計測技術を用いて遅れ時間を直接測定・信号パラメータを自動生成するリアルタイム信号制御アルゴリズム 「CARREN (Control Algorithm Retuning paRameters with self performance EvaluatioN)」 が開発され、社会実験等を通じて遅れの減少効果も確認されてきた。
 しかし、従来のアルゴリズムでは車両の到着分布のランダム性を考慮していなかったため、選択した制御パラメータが次のサイクルで最適である保証がなく、結果として一時的に過飽和状態を招く可能性があった。
 本研究では、車両のランダム到着による捌け残り車両の発生確率を考慮した遅れ時間の評価を行うことで、制御の安定性を向上させた。計算機実験の結果、Webster式での最適値に比べ小さいサイクル長で、安定した制御を行えることが示されている。
  (33)「パターンマッチングを用いた所要時間予測手法の研究」
割田 博 (首都高速道路公団)
  森田 綽之 (日本大学)
  Edward CHUNG (東京大学)
  田中 淳 ((株)オリエンタルコンサルタンツ)
研究要旨
 所要時間情報は、情報の分かり易さと行動計画への貢献度から、お客様ニーズの高い情報である。道路管理面においても、道路交通需要の時間的・空間的な分散に寄与し、効率的運用を促進する情報と言える。中でも自宅やオフィス等で出発直前に得る情報は、時間的分散に寄与する最後のチャンスであるにも関わらず、近未来までの所要時間(交通状況)の変動を予測する情報は提供されていないのが現状である。
 筆者らは、お客様に出発時刻の変更の意義と効果を正確に伝え、道路交通需要の時間的分散を実現する情報の提供を目標として、情報入手時点から首都高速道路を利用するまでの時間差を考慮した所要時間の予測手法について研究を行った。予測手法としてパターンマッチング手法を適用した。
 この結果、これまで検証してきた首都高速道路の3号渋谷線と4号新宿線に加えて、他の路線でも精度が確保出来ることが分かった。また、現在出発前情報として提供している統計値や瞬時値情報よりも精度が良く、効率的運用の観点からも今回の手法を提供する意義があることを提案した。


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