1.開催概要 |
日 時:平成17年11月15日(火)〜11月16日(水) |
会 場:東京都千代田区 「砂防会館別館会議室」 |
発表件数:72編
聴講者数:約350名 |
2.セッション名及び座長・副座長は次のとおりである。 |
|
(1)「信号」 |
座 長:赤羽弘和(千葉工業大学)
副座長:野田素良(警視庁) |
|
(2)「交通流」 |
座 長:角 知憲(九州大学)
副座長:森 健二(科学警察研究所) |
|
(3)「事故・安全(1)」 |
座 長:松井 寛(名城大学)
副座長:浜岡秀勝(秋田大学) |
|
(4)「事故・安全(2)」 |
座 長:西田 泰(科学警察研究所)
副座長:大口 敬(首都大学東京) |
|
(5)「交通計画(1)」 |
座 長:家田 仁(東京大学)
副座長:大森宣暁(東京大学) |
|
(6)「交通行動・意識」 |
座 長:屋井鉄雄(東京工業大学)
副座長:河尻達男(片平エンジニアリング梶j |
|
(7)「交通計画(2)」 |
座 長:北村隆一(京都大学)
副座長:東 智徳(国土交通省都市・地域整備局) |
|
(8)「交通情報」 |
座 長:本多義明(福井大学)
副座長:田沢誠也(首都高速道路梶j |
|
(9)「地区交通」 |
座 長:日野泰雄(大阪市立大学)
副座長:寺内義典(国士舘大学) |
|
(10)「歩行者・自転車」 |
座 長:古池弘隆(宇都宮大学)
副座長:高宮 進(国土技術政策総合研究所) |
|
(11)「交通量・旅行時間」 |
座 長:谷口栄一(京都大学)
副座長:藤井 聡(東京工業大学) |
|
(12)「バス」 |
座 長:伊豆原浩ニ(名古屋産業大学)
副座長:竹田敏昭(パシフィックコンサルタンツ梶j |
3.研究奨励賞(3編)及び安全の泉賞(1編) 〇は発表者、論文番号順 |
|
<研究奨励賞・安全の泉賞>
(15)「安全性を考慮した幹線道路の消雪装置設置箇所の選定に関する研究」
○ |
三村 泰広 |
(福井大学) |
|
|
寺内 義典 |
(国士舘大学) |
|
本多 義明 |
(福井大学) |
研究要旨 |
豪雪地帯では、生活圏の広域化に伴い地域内を連絡する幹線道路の雪対策が緊急の課題となっている。著者らは、これまで円滑性の視点から冬期のおくれ時間を用いた消雪装置設置箇所の選定を提案しているが、アウトカム指標に代表される多様な視点からの評価の必要性や、甚大な被害を出した災害が続いたことによる安全・安心な地域インフラの重要性が問われていることを勘案すると、安全・安心を加えた多角的な視点に基づく評価の必要性は高い。
本研究では、おくれ時間による円滑性の視点にドライバーの安全性の視点を加え、アクセレレーションノイズ(加減速変動)による評価を行うことで幹線道路における消雪装置設置箇所の選定を試みている。
まず、降雪量と消雪装置、道路線形におけるおくれ時間をみることで消雪装置の効果を確認した。次に幹線道路利用者に対する意識調査から、安全性からみた問題箇所の絞込みを行った。最後におくれ時間の大きな区間におけるアクセレレーションノイズ値を踏まえて、消雪装置の設置箇所を選定した。 |
|
|
<研究奨励賞>
(65)「都市高速道路における大口利用者との連携に関する調査研究」
|
山内 幸裕 |
|
|
|
石井 康裕 |
|
○ |
岡本 太郎 |
(阪神高速道路梶j |
研究要旨 |
近年IT等の技術の進歩により、都市高速道路における利用者と道路管理者との道路交通情報の収集・提供のあり方が変化してきている。
このため、例えば現在、車両検知器により走行速度や密度を把握している所要時間情報なども、ITS技術を活用してより高度で高精度な収集と提供がなされることが予想される。
本調査では、これらを想定しつつ現行の制度、技術の範囲内において道路交通情報の収集と提供に関する利用者との連携のあり方について検討するため、阪神高速道路を相当頻度走行している路線バスと連携し、交通事故や落下物の早期発見による安全向上と円滑化等を目的とした早期通報と、利用者が最も必要としている所要時間表示の精度向上を目的とした実走行時間との比較検証を行い現行システムの改善点を検証した。 |
|
|
<研究奨励賞>
(69)「車載トラフィックレコーダデータによるバス乗降および運行特性分析」
|
徳永 幸之 |
|
|
○ |
王 紹鵬 |
(東北大学) |
研究要旨 |
バス停での乗降に伴う長時間停車は、後続車両の渋滞やバス利用者の所用時間増加を引き起こすことから、渋滞緩和やバスサービス向上の観点から乗降時間短縮策の効果検討が行われてきた。従来の研究ではこれらの影響を平均値で議論してきたが、本研究では遅れの分散が運行計画を立てる上で重要な調整時間の設定に大きな影響を与えることに着目し、バス事業者の運行効率化の観点から乗降時間短縮策の効果を検討することとした。分析にはバス停扉開閉時刻、乗降人数等が記録されたバス車載トラフックレコーダデータを使用し、仙台市内の1バス路線の平日1ヶ月間を分析対象とした。
まず、乗車人数、乗降時間、走行時間及び運行時間の分布形を特定した。その結果、乗車人数は平均乗車人数が少ないときはポアソン分布、中程度以上の時は正規分布に従うこと、乗降時間、走行時間及び運行時間は正規分布に従うことが示された。次に、乗降時間短縮策としてのワンステップバス導入の効果を分析した。ワンステップバスの導入は、一人あたり乗降時間及び扉開閉等に伴うロスタイムの短縮が図れるものの、車内混雑の影響を受けやすいことが明らかになった。また、乗降時間は平均・分散ともに減少し、走行時間の分散も小さくなることが明らかになった。その結果、調整時間の削減効果は全運行時間の約9%になるものと計測された。」 |
|