1.開催概要 |
日 時:平成24年9月18日(火)〜19日(水) |
会 場:東京都文京区 「東洋大学 白山第二キャンパス」 |
発表件数:98編
聴講者数:約410名 |
開催のお知らせ及びプログラム |
2.セッション名及び座長・副座長は次のとおりである。 |
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1.交通流・交通円滑化(1) |
座 長:吉井 稔雄(愛媛大学) 副座長:小谷 益男(叶迹纉cコンサルタント) |
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2.交通流・交通円滑化(2) |
座 長:屋井 鉄雄(東京工業大学) 副座長:中山 晶一朗(金沢大学) |
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3.貨物交通・交通環境 |
座 長:若林 拓史(名城大学) 副座長:鳩山 紀一郎(東京大学) |
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4.交通安全(1) |
座 長:藪 雅行((国土技術政策総合研究所) 副座長:森内 正寿(首都高速道路) |
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5.交通安全(2) |
座 長:牧下 寛(科学警察研究所) 副座長:中村 克彦(東日本高速道路) |
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6.運転者の視認・認知・挙動 |
座 長:大口 敬(東京大学) 副座長:金子 雄一郎(日本大学) |
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7.交通行動分析・交通需要予測(1) |
座 長:藤井 聡(京都大学) 副座長:倉内 文孝(岐阜大学) |
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8.交通行動分析・交通需要予測(2) |
座 長:高山 純一(金沢大学) 副座長:井上 紳一(一般財団法人計量計画研究所) |
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9.交通データの新たな活用 |
座 長:高宮 進(国土技術政策総合研究所) 副座長:浜岡 秀勝(秋田大学) |
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10.超高齢社会と安心・安全 |
座 長:森本 章倫(宇都宮大学) 副座長:林 祐志(潟Iリエンタルコンサルタンツ) |
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11.交通情報提供 |
座 長:宇野 伸宏(京都大学) 副座長:田中 伸治(横浜国立大学) |
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12.歩行者・自転車交通(1) |
座 長:山中 英生(徳島大学) 副座長:川杉 勝久(警視庁交通管制課) |
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13.歩行者・自転車交通(2) |
座 長:元田 良孝(岩手県立大学) 副座長:橋本 成仁(岡山大学) |
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14.公共交通 |
座 長:羽藤 英二(東京大学) 副座長:大沢 昌玄(日本大学) |
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15.都市交通計画 |
座 長:喜多 秀行(神戸大学) 副座長:奥田 謁夫(国土交通省都市計画課) |
3.座長・副座長総括報告 |
4.研究奨励賞(3件)及び安全の泉賞(1件) (〇は発表者、論文番号順) |
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<研究奨励賞> |
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(7)「東名岡崎地区暫定3車線運用による交通状況改善効果検証」(実務論文)
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前田 忍 |
中日本高速道路(株) |
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田中 真一郎 |
中日本高速道路(株) |
○ |
森北 一光 |
中日本高速道路(株) |
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近田 博之 |
中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株) |
研究要旨 |
東名高速道路の岡崎地区(音羽蒲郡IC〜豊田JCT)は、1日の交通量が10万台を超えており、全国でも屈指の重交通区間であり、そのため、朝夕の通勤時間帯や交通混雑期には、激しい渋滞やそれに伴う事故が多発していた。加えて、2012年4月に新東名高速道路が部分開通(御殿場JCT〜三ヶ日JCT)することによって、さらなる交通量と渋滞の増加が懸念された。
本稿は、現況道路幅の中で車線や路肩の幅員を再配分し、暫定的に片側2車線区間を3車線として運用することで、交通集中渋滞の大幅な減少、交通事故の減少等の交通状況の改善効果について報告したものである。
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(74)「信号交差点における横断歩行者のクリアランス挙動に関する研究」(研究論文)
○ |
浅野 美帆 |
名古屋大学 |
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張 馨 |
元名古屋大学 |
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Wael K.M.Alhajyaseen |
An-najah National University |
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中村 英樹 |
名古屋大学 |
研究要旨 |
信号交差点において、クリアランス時間の適切な設定は円滑性、安全性の確保に極めて重要である。
しかし、歩行者のクリアランス時間である歩行者青点滅時間の設計方法は、必ずしも歩行者の行動実態を反映したものとはいえない。
本研究は、クリアランス時間の適切な設計に向け、信号現示や幾何構造等の設計条件と青点滅開始後の歩行者の信号駆け込み行動の実態との関係を明らかにすることを目的とする。
横断歩道長や青点滅時間長の異なる複数の横断歩道にて、青点滅開始時に横断歩道に接近中の歩行者の挙動を実測し、停止/横断判断と横断時の歩行速度について、幾何構造等との関係を分析した。
その結果、停止確率は横断歩道長のみならず青点滅時間長にも影響を受けることや、横断方向によって横断速度やそのばらつきが異なることなどが示された。
また、これらのモデルを用いた歩行者のクリアランス時間分布算出方法を提示した。 |
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(84)「自転車ナビマークの導入とその効果について」(実務論文)
○ |
海老澤 綾一 |
警視庁 |
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澤田 等 |
警視庁 |
研究要旨 |
現在警視庁では、道路管理者と連携して、自転車道、自転車専用通行帯等自転車の通行環境整備を推進しているが、これらの整備手法は道路幅員の中で自転車が走行するための幅員を一定以上確保する必要があることから狭幅員の道路には適用することができず、こうした道路に対しては既存の手法による整備の実施は事実上困難であった。また、自転車の車道通行を促進し、逆行する自転車に対して正しい進行方向を徹底させるための、有効的でかつ持続的に効果のある方策が求められていた。
そこで警視庁では、これらの課題の解決を図るため、法定外表示「自転車ナビマーク」を導入したものであるが、本論では導入の経緯及び設置後の効果検証結果について論じるものである。 |
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<安全の泉賞> |
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(31)「2車線道路における緩衝分離構造の開発」(実務論文)
○ |
平澤 匡介 |
(独)土木研究所寒地土木研究所 |
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渡邊 政義 |
(独)土木研究所寒地土木研究所 |
研究要旨 |
中央分離帯がない2車線道路では、正面衝突事故が起きると死亡事故等の重大事故になりやすい。幅員が狭い道路空間の中央に防護柵を設置している例として、スウェーデンの「2+1車線」道路がある。
スウェーデンでは、「2+1車線」道路の安全性向上のために、中央分離施設として導入コストが最も低いワイヤーロープ式防護柵を設置している。ワイヤーロープ式防護柵は、従来防護柵に比べ、支柱が細く緩衝機能があり、設置のための必要幅員も少ない。
特に人力でワイヤーロープや支柱を外すことにより、部分的に中央分離施設を開放できることが可能である。
本稿は、緩衝機能を有するワイヤーロープ式防護柵を2車線道路の中央分離施設として開発するために、CGシミュレーションや実車衝突実験により、防護柵の仕様を決定し、防護柵設置基準に定める高速道路分離帯用Am種の試験条件で性能確認試験を行い、防護柵設置基準の性能規定を満足した結果について報告した。
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