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■第35回交通工学研究発表会
1.開催概要
            日 時:平成27年8月31日(月)〜9月1日(火)
            会 場:東京都千代田区 「日本大学理工学部駿河台キャンパス1号館」
            発表件数:108編
            聴講者数:約450名
開催のお知らせ及びプログラム
2.セッション名及び座長・副座長は次のとおりである。
  1.交通安全(1) 座 長:萩原 亨(北海道大学)
副座長:浪川 和大(警視庁交通規制課)
  2.交通安全(2) 座 長:田久保 宣晃(科学警察研究所)
副座長:小川 圭一(立命館大学)
  3.情報提供・ICT(1) 座 長:藤田 素弘(名古屋工業大学)
副座長:三浦 正幸(首都高速道路)
  4.情報提供・ICT(2) 座 長:牧野 浩志(国土技術政策総合研究所)
副座長:井ノ口 弘昭(関西大学)
  5.交通情報と交通管制 座 長:森川 高行(名古屋大学)
副座長:鹿野島 秀行(国土技術政策総合研究所)
  6.都市交通調査とデータの応用 座 長:桑原 雅夫(東北大学)
副座長:田中 淳(潟Iリエンタルコンサルタンツ)
  7.交通流(1) 座 長:中村 英樹(名古屋大学)
副座長:堤 浩介(日本交通技術)
  8.交通流(2) 座 長:朝倉 康夫(東京工業大学)
副座長:後藤 誠(東日本高速道路)
  9.道路計画 座 長:廣畠 康裕(豊橋技術科学大学)
副座長:石坂 哲宏(日本大学)
  10.運転者認知・車両挙動 座 長:森津 秀夫(流通科学大学)
副座長:田中 伸治(横浜国立大学)
  11.高齢者 座 長:日野 泰雄(大阪市立大学)
副座長:柳原 崇男(近畿大学)
  12.歩行者交通 座 長:磯部 友彦(中部大学)
副座長:谷口 綾子(筑波大学)
  13.都市交通計画 座 長:森田 哲夫(東北工業大学)
副座長:塚井 誠人(広島大学)
  14.公共交通 座 長:喜多 秀行(神戸大学)
副座長:川本 義海(福井大学)
  15.交通行動分析 座 長:秋山 孝正(関西大学)
副座長:森尾 淳((一財)計量計画研究所)
  16.自転車交通 座 長:高宮 進(国土技術政策総合研究所)
副座長:梶田 佳孝(東海大学)
3.座長・副座長総括報告
4.研究奨励賞(3件)及び安全の泉賞(1件)     (〇は発表者、論文番号順)
  <研究奨励賞>
  論文番号19.「シンボルを導入した道路情報の判読と運転行動との関連性」(研究論文)
  飯田 克弘 大阪大学
梶原 雄哉 阪神高速道路(株)
  高橋 秀喜 中日本高速道路(株)
  糸島 史浩 中日本高速道路(株)
研究要旨

 近年、我が国では高速道路上に設置されている情報板の判読性向上を期待し、シンボルが表示される可変式道路情報板が導入されつつあるが、現行のシンボルの中には道路利用者に正しく理解されていないものが多数存在するとの指摘がある。情報板の表示が理解し難い場合、判読時間が限られている運転環境下では、情報板手前での減速など不安全な運転行動を誘発する可能性が懸念される。

 そこで、本研究では、新規にシンボルを考案し、ドライビング・シミュレータを用いた室内走行実験を通じて、まずシンボルを表示した情報板の可読性と理解度を相対評価し、新規シンボルを表示した場合の可読性向上を確認した。その上で、情報板の判読が不安全な運転行動を誘発していないか把握した。

  <研究奨励賞>
  論文番号67.「多車線信号交差点における右折ギャップアクセプタンス挙動の分析」(研究論文)
渡部 数樹 名古屋大学
  中村 英樹 名古屋大学
研究要旨

 交錯する対向直進車と同一現示内で通行権が与えられる右折車のギャップアクセプタンス挙動は、信号交差点の安全性を検討する上での重要項目の1つである。

 本研究では、多車線交差点におけるギャップアクセプタンス挙動に着目し、ギャップを形成する直進車の走行位置を考慮したギャップアクセプタンス判断を二項ロジットモデルにより表現した。モデル分析結果より、ギャップアクセプタンス判断には、ギャップ時間や到着交通流の不確実性を代替する対向直進車の速度などの要因に加え、ギャップ形成車両の車線走行位置の影響を受けていることが定量的に示された。さらに構築したモデルに基づく計算結果から、対向直進車線数が1車線である場合と比較して、ギャップ形成車両の配列によりクリティカルギャップの値が増減する可能性が示唆された。

  <研究奨励賞・安全の泉賞>
  論文番号文番号77.「視覚障害者の道路横断のための新たな方向定位支援ツールの提案」(研究論文)
稲垣 具志 日本大学
  藤澤正一郎 徳島大学
  高橋 和哉 NPO法人グローイングピープルズウィル
  池田 典弘 (株)キクテック
  竹内 聖人 (株)キクテック
  荻野 弘 (株)キクテック
研究要旨

 市街地での移動制約が著しく高い視覚障害者の交差点横断を支援するために,視覚障害者誘導用ブロック,音響式信号機,エスコートゾーン等の施設の普及が全国各地で進んでいる.一方,横断時の方向定位の手がかりとなるこれらの支援施設や歩車道境界部の縁石等の信頼度が横断場面によって異なる状況は,当事者にとってむしろストレスを助長する要因にほかならず改善が急務の課題である.

 本稿では,視覚障害者の道路横断時のより正確な方向定位を促す手法の構築を目指し,横断歩道口の視覚障害者誘導用ブロック付近へ敷設する方向定位ブロックの提案を目的として,全盲者を対象とした歩行実験を実施した.実験参加者の主観評価のヒアリングならびに歩行・方向定位状況の観察に基づき,支援性を最大限に高めるための仕様要件と敷設方法を抽出するに至った.

   


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