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■第31回交通工学研究発表会
1.開催概要
            日 時:平成23年9月20日(火)〜21日(水)
            会 場:東京都文京区 「東洋大学 白山第二キャンパス」
            発表件数:98編
            聴講者数:約450名
開催のお知らせ及びプログラム
2.セッション名及び座長・副座長は次のとおりである。
  (1)「交通制御・交通規制」 座 長:藤田 素弘(名古屋工業大学)
副座長:田名部 淳(樺n域未来研究所)
  (2)「交通安全(1)」 座 長:中村 英樹(名古屋大学)
副座長:岡本 晃(警視庁交通規制課)
  (3)「交通安全(2)」 座 長:高宮 進(国土技術政策総合研究所)
副座長:小川 圭一(立命館大学)
  (4)「交通安全(3)」 座 長:西田 泰(科学警察研究所)
副座長:飯田 克弘(大阪大学)
  (5)「交通流、交通容量・サービス水準(1)」 座 長:秋山 孝正(関西大学)
副座長:林 正幸(東日本高速道路梶j
  (6)「交通流、交通容量・サービス水準(2)」 座 長:赤羽 弘和(千葉工業大学)
副座長:宇野 伸宏(京都大学)
  (7)「運転者の認識・意識、運転挙動」 座 長:日野 泰雄(大阪市立大学)
副座長:井料 隆雅(神戸大学)
  (8)「交通情報・交通管制」 座 長:上坂 克巳(国土技術政策総合研究所)
副座長:岡野 孝司(首都高速道路梶j
  (9)「交通需要予測と施策評価(1)」 座 長:谷口 守(筑波大学)
副座長:松本 幸正(名城大学)
  (10)「交通需要予測と施策評価(2)」 座 長:朝倉 康夫(東京工業大学)
副座長:佐々木 邦明(山梨大学)
  (11)「交通行動・意識(1)」 座 長:兵藤 哲朗(東京海洋大学)
副座長:横山 哲(潟hーコン)
  (12)「交通行動・意識(2)」 座 長:山田 稔(茨城大学)
副座長:谷本 圭志(鳥取大学)
  (13)「自転車交通」 座 長:蓮花 一己(帝塚山大学)
副座長:橋本 成仁(岡山大学)
  (14)「交通と環境」 座 長:土井 健司(香川大学)
副座長:小根山 裕之(首都大学東京)
  (15)「公共交通」 座 長:湯沢 昭(前橋工科大学)
副座長:羽藤 英二(東京大学)
  (16)「交通と都市」 座 長:屋井 鉄雄(東京工業大学)
副座長:秋元 伸裕((一財)計量計画研究所)
特別企画 震災セッション

「東日本大震災 初動期の対応、現在の復旧状況、今後につなげるためには・・・」

  1. 「東日本大震災」の対応について
    国土交通省 東北地方整備局 道路部 道路調査官                   林崎 吉克
  2. 東日本大震災津波 〜震災から復興を目指して〜
    岩手県 環境生活部 県民くらしの安全課 食の安全安心課長      白岩 利恵子
  3. 減災
    東北大学大学院 情報科学研究科 教授                                 桑原 雅夫
  4. パネルディスカッション
    コーディネーター:元田 良孝(岩手県立大学 総合政策学部 教授)
                            林崎 吉克
                            白岩 利恵子
                            桑原 雅夫
3.研究奨励賞(2件)及び安全の泉賞(1件)    (〇は発表者、論文番号順)
  <研究奨励賞>
  (49)「スマートフォンの加速度センサを用いた路面段差検出手法と東北地方太平洋沖地震における適用」(実務論文)
八木 浩一 (災害時交通流監視システム研究会)
研究要旨

 地震などの広域災害時に被災地とその周辺において、道路状況を即座に把握、共有することは迅速な復旧復興活動にとって重要である。路面段差はそのような情報のひとつである。しかしこれまで路面段差の検出には、人手と手間のかかる目視による確認、またはプロフィルメータなど特別な機器を使用し行われてきた。

 迅速な観測を可能とするためGPSと加速度センサが搭載されたスマートフォンを自動車のダッシュボード上に置き、通常通り走行するという路面段差観測手法を開発した。基本原理は上下加速度を二重積分し上下変位量を求めるものだが、これまでは段差以外に起因する加速度成分の除去ができず段差を見分けられない、計算結果が発散するなどの問題があった。本研究ではこれらの課題を解決する方法を報告した。加えて2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震後に同手法を用いて観測した東北地方の路面段差分布状況について報告した。

 
  (80)「信号残秒時間を活用したアイドリングストップ支援システムの構築」(実務論文)
塚田 悟之 (日産自動車株式会社)
  山田 勝規 (日産自動車株式会社)
研究要旨
 自動車からのCO2排出量抑制を目指し、@自動車単体の燃費改善、A道路改良や信号制御高度化などによる走行環境の改善、B省エネ運転などのドライバーの運転改善、などの対策が積極的に進められてきた。さらなる排出量削減を目指し、今後もこれらの対策を推進、強化していくと共に、地球温暖化問題が様々な分野に関連し、輻輳化していることを踏まえ、従来の枠組みを超えた対策も積極的に講じていく必要がある。

 本論文は、このような認識のもとに、地球温暖化対策の一施策であるアイドリングストップ、特に、信号待ちでのアイドリングストップを取り上げ、これを実行あるものにするために、クルマと信号機の連携を図ったシステムの構築を検討することにした。具体的には、路車間通信によって、赤信号表示が青信号表示に切り替わるまでの灯色残秒時間をクルマに取り込むことにより、より効果的なアイドリングストップの遂行ができないかを公道実験で検証した。そして、実験データの解析を通じ、信号残秒時間の活用が有益であることを導いた。
  <安全の泉賞>
  (21)「減速マーク表示の効果的な配列に関する一考察」(研究論文)
四辻 裕文 (神戸大学)
  喜多 秀行 (神戸大学)
研究要旨
 道路の曲線部区間に設置される減速マーク(法定 外路面表示)は,表示の間隔を徐々に狭くするような配列のほうがより高い減速効果を生むということが知られている.この効果発現の背後にはどのようなメカニズムが働いているのかについて記述できれば,減速マークの配列を道路交通状況に応じて操作することによって,目標とする安全速度に至るまでドライバーの減速行動を誘導することが可能になると期待できる.

 減速マークの効果に関する実証研究は1970年代からの膨大な蓄積がある一方,その減速誘導メカニズムに関する理論研究はほとんど見受けられない.著者らは,このメカニズムの研究には,減速マークに対するドライバーの視覚反応の分析と運転行動の分析とを橋渡しする方法論が必要であり,方法論構築のためには視覚心理学・心理物理学等を基盤として知覚構造をモデル化する工学的アプローチが必要であると考えている.

 本論文では, この方法論構築やメカニズム解明を論じるまでには至らないが,まず手始めとして,減速マークの効果に関する実証的知見のレビューを通じた論点整理をもとに,実験環境のパラメータを操作するという従来の実験的アプローチの限界を指摘し,効果的な配列設計においてドライバーの視覚反応を設計に組み込むことの重要性とメカニズム研究の必要性を論じた.さらに,メカニズム分析のツールとなり得る知覚構造モデルの基本形を提案し,モデルを使いつつ効果的な配列とはどのようなものかについて一つの考え方を示したものである.
4.台風15号上陸に伴う発表会の中止について
   


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