1.開催概要 |
日 時:平成26年8月7日(木)〜8日(金) |
会 場:東京都千代田区 「日本大学理工学部駿河台キャンパス1号館」 |
発表件数:114編
聴講者数:約500名 |
開催のお知らせ及びプログラム |
2.セッション名及び座長・副座長は次のとおりである。 |
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1.交通制御・交通規制 |
座 長:萩原 亨(北海道大学)
副座長:八幡 善治(警視庁交通管制課) |
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2.交通安全(1) |
座 長:大口 敬(東京大学)
副座長:石井 宏明(国土交通省道路局) |
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3.交通安全(2) |
座 長:田久保 宣晃(科学警察研究所)
副座長:小川 圭一(立命館大学) |
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4.災害・防災 |
座 長:元田 良孝(岩手県立大学)
副座長:後藤 誠(東日本高速道路) |
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5.道路計画・交通流(1) |
座 長:高宮 進(国土技術政策総合研究所)
副座長:西内 裕晶(長岡技術科学大学) |
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6.交通流(2) |
座 長:桑原 雅夫(東北大学)
副座長:野村 和嗣(首都高速道路) |
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7.交通情報と交通管制 |
座 長:牧野 浩志(国土技術政策総合研究所)
副座長:福田 大輔(東京工業大学) |
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8.都市交通調査とデータの展開 |
座 長:朝倉 康夫(東京工業大学)
副座長:塩見 博康(立命館大学) |
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9.情報提供 |
座 長:吉井 稔雄(愛媛大学)
副座長:井料 美帆(東京大学) |
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10.運転者の認知と挙動 |
座 長:蓮花 一己(帝塚山大学)
副座長:児島 正之(叶迹纉cコンサルタント) |
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11.公共交通(1) |
座 長:中村 文彦(横浜国立大学)
副座長:鳩山 紀一郎(東京大学) |
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12.公共交通(2) |
座 長:喜多 秀行(神戸大学)
副座長:加藤 徹郎(潟jュージェック) |
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13.自転車交通 |
座 長:山中 英生(徳島大学)
副座長:梶田 佳孝(東海大学) |
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14.歩行者交通・地区交通計画 |
座 長:日野 泰雄(大阪市立大学)
副座長:鈴木 弘司(名古屋工業大学) |
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15.交通行動分析・交通需要予測 |
座 長:屋井 鉄雄(東京工業大学)
副座長:森尾 淳(一般財団法人計量計画研究所) |
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16.都市交通計画 |
座 長:森本 章倫(早稲田大学)
副座長:宮ア 貴雄(国土交通省都市局) |
3.座長・副座長総括報告 |
4.研究奨励賞(4件)及び安全の泉賞(1件) (〇は発表者、論文番号順) |
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<研究奨励賞・安全の泉賞> |
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論文番号17.「ポアソン回帰モデルによる高速道路における交通事故発生リスク要因分析」(研究論文)
○ |
兵頭 知 |
愛媛大学 |
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吉井 稔雄 |
愛媛大学 |
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高山 雄貴 |
愛媛大学 |
研究要旨 |
本研究では,効果的な交通安全対策の導入・展開を目的とし,事故の危険性の高い箇所および交通状況を抽出するため,事故発生リスク算定モデルを構築した.
具体的には,阪神高速道路ネットワークを対象に,2006年1月1日から2008年12月31日の3年間の交通事故データ, 交通流観測データ,道路構造データおよび降水量データを用いて,交通流状態, 道路幾何構造および道路環境等の各種事故発生要因と事故発生リスクの関係を考慮したポアソン回帰モデルを構築し,事故発生リスク要因分析を行った.
その結果,交通流要因は,施設接触事故には有意な影響を与えないものの,追突事故ならびに車両接触事故の事故発生リスクに有意に影響を与えるなど,各種要因が事故発生リスクに与える影響は事故形態別に異なることが示された. |
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<研究奨励賞> |
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論文番号36.「高速道路サグ部渋滞対策に資するACCの将来性能と渋滞緩和効果」(実務論文)
○ |
鈴木 一史 |
国土技術政策総合研究所 |
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山田 康右 |
パシフィックコンサルタンツ(株) |
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堀口 良太 |
(株)アイ・トランスポート・ラボ |
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岩武 宏一 |
国土技術政策総合研究所 |
研究要旨 |
都市間高速道路の渋滞の約6割を占める高速道路サグ部の渋滞対策として、速度に応じて一定の車間を維持可能なACCの活用が期待されている。
しかしながらどのようなACC性能が交通円滑化に寄与するかは、必ずしも明らかではない。
そこで、サグ部の渋滞緩和に資するACCの性能を制御規範(車間時間制御または車頭時間制御)、制御目標、加速性能、過渡応答特性の観点から検討し、渋滞発生前の車線利用適正化および車間適正化、渋滞発生後の速度回復を図る渋滞対策サービスについて、ミクロ交通シミュレーションにより各性能案のACC車を混入させたときの渋滞発生確率、渋滞発生後捌け交通量を評価した。
また、東名高速道路下り大和サグ部を対象に、各渋滞対策サービスを実施した際のACC車の混入率に応じた渋滞損失時間の削減率を各性能別に試算した。 |
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論文番号46.「車間距離測定プローブカーを用いた都市高速道路の交通流観測実験報告」(研究論文)
○ |
瀬尾 亨 |
東京工業大学 |
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日下部貴彦 |
東京工業大学 |
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朝倉 康夫 |
東京工業大学 |
研究要旨 |
走行中の車両から先行車両との距離を測定する車間距離測定技術の普及が始まっている.
その本来の目的は運転支援であるが,車頭距離は局所的な交通密度の逆数であり,交通流観測の観点からも有用な情報である.
この技術をプローブカーの観測手段として応用すると,既存のGPSプローブカーでは観測・推定困難である流率・密度の推定が可能と期待される.
本論文では,そのような観点に基づき,都市高速道路での車間距離測定プローブカーを用いた実験結果を報告する.
実験では,高速都心環状線にて車載カメラとGPSロガーを搭載した実験車両20台を1時間に渡り周回走行させた.
本実験車両は,車載カメラの撮影画像から車頭距離を,GPSログから位置をそれぞれ測定するものである.
そして,得られたプローブデータを車両感知器データと比較しその妥当性を検証するとともに,プローブデータを既に構築した交通量推定手法に適用しその精度と性質を定量的に明らかにした.
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論文番号54.「同化手法を用いたスパースな携帯基地局情報に基づく人の移動推定」(研究論文)
○ |
長谷川瑶子 |
東京大学 |
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関本 義秀 |
東京大学 |
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金杉 洋 |
東京大学 |
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樫山 武浩 |
東京大学 |
研究要旨 |
効率的な交通政策を行うにあたり、その根拠となる詳細かつ即時性の高い交通状況の把握への需要が高まっている。
特に携帯電話の通信時の記録であるCDRは、時空間的な解像度が位置情報としては比較的低い中、大規模かつ長期間なデータが取得しやすいことから活用が期待されている。
そこで本研究では、スパースなCDRデータセットにも適用可能な、長期間の観測履歴にみられる観測の規則性を反映した人の移動推定手法を提案する。
行動モデルとCDR観測の統合にはデータ同化手法のひとつであるパーティクルフィルタを用いた。
提案した手法について、実際の観測データおよび、擬似的に編成したより時間的にスパースなデータセットを用いて実験・検証を行った。 |
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