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■第41回交通工学研究発表会
1.開催概要
            日 時:2021年8月10日(火)〜11日(水)
            開催形式:Zoomによるオンライン開催
            発表件数:111編
            聴講者数:約400名
開催のお知らせ及びプログラム
2.セッション名及び座長・副座長は次のとおりである。
  1.交通安全(1) 座 長:萩原 亨(北海道大学) 
副座長:福島 賢一(兜沁Rコンサルタント)
  2.交通安全(2) 座 長:蓮花 一己(帝塚山大学) 
副座長:井窪 将(潟hーコン)
  3.歩行者交通 座 長:小林 寛(国土技術政策総合研究所)
副座長:柳原 崇男(近畿大学)
  4.自転車交通 座 長:久保田 尚(埼玉大学)
副座長:海老澤 綾一(東京都)
  5.交通データの応用(1) 座 長:寺部 慎太郎(東京理科大学)
副座長:吉田 長裕(大阪市立大学)
  6.交通データの応用(2) 座 長:中村 英樹(名古屋大学)
副座長:萩原 武司(阪神高速道路)
  7.道路線形・車両挙動 座 長:横地 和彦(国土技術政策総合研究所)
副座長:多田 昌裕(近畿大学)
  8.運転者認知・挙動 座 長:田久保 宣晃(科学警察研究所)
副座長:田中 伸治(横浜国立大学)
  9.交通行動分析・需要予測(1) 座 長:小根山 裕之(東京都立大学)
副座長:邢 健(轄qャ道路総合技術研究所)
  10.交通行動分析・需要予測(2) 座 長:清水 哲夫(東京都立大学)
副座長:和田 健太郎(筑波大学)
  11.交通流(1) 座 長:藤田 素弘(名古屋工業大学)
副座長:嶋澤 俊之(首都高速道路)
  12.交通流(2) 座 長:内田 敬(大阪市立大学)
副座長:塩見 康博(立命館大学)
  13.都市交通計画(1) 座 長:藤原 章正(広島大学)
副座長:井ノ口 弘昭(関西大学)
  14.都市交通計画(2) 座 長:松本 幸正(名城大学)
副座長:小林 侑(国土交通省都市局)
  15.公共交通(1) 座 長:溝上 章志(熊本学園大学)
副座長:高砂子 浩司((一財)計量計画研究所)
  16.公共交通(2) 座 長:中村 文彦(東京大学)
副座長:吉田 樹(福島大学)
3.研究奨励賞(2件)及び安全の泉賞(1件)     (〇は発表者、論文番号順)
  <研究奨励賞>
  論文番号76.「単路部ボトルネックにおけるCapacity Dropを低減する走行挙動:連続体交通流理論に基づく一考察」(研究論文)
和田 健太郎 筑波大学
  甲斐 慎一朗 株式会社 アイ・トランスポート・ラボ
  堀口 良太 株式会社 アイ・トランスポート・ラボ
研究要旨

 本研究は,単路部ボトルネックを対象として,渋滞発生後の捌け交通量が渋滞発生時の容量より低下するCapacity Drop(CD)を低減する走行挙動を考察する。具体的にはまず,CD現象の発生を内生的に記述する連続体交通流理論に基づき,CDを低減するボトルネック区間の追従挙動,ボトルネック下流の加速挙動,また,それらの効果について論じる。そして,想定した挙動を実現する(自動運転)車両の混入率と捌け交通量の低下度合い(CD比率)の関係を理論解析およびシミュレーションにより明らかにする。

  <研究奨励賞>
  論文番号101.「中山間地域における生活交通による自立的外出可能性の醸成と外出頻度及び住み続け意識との関係」(研究論文)
岡村  篤 北海道立総合研究機構
  橋本 成仁 岡山大学
研究要旨

 人口減少が著しい中山間地域において,今後生活交通を維持するには,その利用者に対し,車がなくても自分で1人で行きたい外出先まで行くことができるという「自立的外出可能性」の考えを醸成させ,車の運転が出来なくても現居住地で住み続けられるという意識を高めていく必要があると考えられる。本研究では,中山間地域における生活交通の利用者を対象に,生活交通導入に伴う自立的外出可能性の醸成の実態を把握するとともに,外出頻度及び住み続け意識との関係を定量的に明らかにした。その結果,自立的外出可能性が高く醸成された人ほど外出頻度や住み続け意識が高いことが示唆された。また,自立的外出可能性を高く醸成させるためには,運転手の対応や待合所環境の改善,運転手・利用者同士での会話機会の増加が重要であることが示唆された。

  <研究奨励賞>
  <安全の泉賞>
  論文番号1.「ワイヤロープ式防護柵の性能向上に関する研究開発について」(実務論文)
平澤 匡介 国立研究開発法人 土木研究所寒地土木研究所
  畠山  乃 国立研究開発法人 土木研究所寒地土木研究所
  佐藤 義悟 鋼製防護柵協会
研究要旨
 緩衝型のワイヤロープ式防護柵は,支柱が細いので必要幅が少なく,既存道路への設置や狭い幅員の分離帯用として使用することが有利である。しかし,車両衝突時にたわむことで衝撃を吸収する構造上の特性から,車両衝突に対する変形性能を向上させることが困難であった。本研究ではワイヤロープ式防護柵の性能向上のために,車両衝突時の対向車線へのはみ出し量を少なくするロープ連結材を開発し,大型車衝突試験から,最適な仕様を決定した。さらに,車両衝突時に支柱が飛散しないようにする下部切欠き付き支柱を開発し,高速道路A 種に対応する性能確認試験を行った。その結果,大型車両衝突時に対向車線へのはみだし量が約60%低減し,変形性能が2.5 倍向上した。
   


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